Gsuite legacy が消えます。
無償版「G Suite」、7月1日に完全終了 有償「Google Workspace」への切り替え推奨 - ITmedia NEWS
歴史的経緯の無償版 gsuite / google workspace が消えます。
Google appとして提供され始め、ブラウザでスプレッドシートが使えるようになり、当時使い始めてはや10年超。
いまや、スプレッドシートなどのドキュメント機能やストレージ機能が一般無料Gmailに提供されていて、Gmailの機能だけでなく、GCPやGoogle Authenticator といった各種機能も無償版gmail側に提供されていて、GsuiteがGoogle Workspaceという名前に変更され組織向けに特化したことで、元来のドキュメント機能を使うための無償版の役割は果たしたということなでしょうか。
アカウントをどうするか
しかし、月額800円(いまはもうすこし安いく680円だが、将来的にはこれくらいの価格まで値上げされるだろう事も含めて)程度の課金を、20アカウントに行うのは、現実的ではなく、乗り換え先の探索と、移行作業が発生することとなる。
一時停止のまま60日経過すると、Gmail、カレンダー、Meetなどのコアサービスが使えなくなる(YouTubeやGoogleフォトなどはそのまま使える)。
アカウントのその後がわからない。
Google アカウントは、自分メールアドレス( @gmail 以外)でも取得することができる。しかし、Gsuiteのアカウントで作成していたメアドでGoogle アカウントを取り直せるのかが、全くわからない。困ったものだ。
別のサービスの候補について
Gsuiteで独自ドメインでメールアドレス・アカウントを運用していると、困難に直面する。 素直にスパッと諦めてもいいのだが、メールアドレスやエイリアスを精査するのは困難になる。とくに「メールアドレス認証」とかいって、ログイン時にワンタイムキーを送付してくるサービスが多いのでそれをすべて調べるのは不可能に近い。
yandex / zoho
yandex がメールアカウントと独自ドメインでのメール運用が可能ですが、移行組で溢れかえって近い将来使えなくなるだろうと予想する。Google が捌いているメールトラフィックの1%程度でもYandexには辛いだろうと思われる。移行組が多いとコレらサービスに値上げが波及すると予想される。
vps+mailcow
さくらVPSを使って、メールを運用する。という手も取れるのだが、Gmailに変わるようなふさわしいWEB-UIを備えた、ソフトウェアツールはそうそう存在しない。mailcowというDockerパッケージを使えば、スパムフィルタリング・WEB-UIとアドレス帳、カレンダーまでは作ることができる。しかし、Gmailほど便利とも言えない。
google domains
Google DomainsでGoogle に移管すれば、メールアドレスは100個まで無数に作ることができ、個人用Gmailアカウントに転送できる
Google Domains のメール オプション - Google Domains ヘルプ
cloudflare メール
Cloudflareにメール・ルーティング機能があるので、Google Domainsはちょっと・・・と思われるときに便利だと思います。
Cloudflare Email Routingでメールの作成とルーティングが簡単に
icloud+
appleの箱庭で満足出来るならicloud+で独自ドメインとメールが使える。アップルはクラウドサービスを長期間安定的に提供してくれるし実績もある、が、しかし、機能アップデートや使い勝手の改善などはまるで期待出来ない。 彼らはリリース後は放置する傾向にある。そういうことを踏まえて箱庭で良いなら良い選択肢であると思われる
NPO法人を作る
自治会とか消防団とか水利組合とかは、NPO法人を作ったほうが良さそうですね。NPO法人がベスト解だと思いますが、如何せんめんどくさい。
選択肢まとめ
メールアドレスでいいなら、Cloudflareのメール・ルーティング
アカウントとWEBとカレンダーなどがほしいなら、Yandexかmailcow+vps
今後もあらゆる無償版が有料化されていくこと、クラウドリスクを恐れるなら、いっそのこと NPO法人を維持するのもありだと思えました。