この本は、中高生にこそ読んで欲しい。この本は、道徳の教科書にも採用されている。
もう一度プレーして欲しい。レッドスター。大好きな選手だった。
レッドスターは日本のプロ野球を変えた。赤星の努力で、阪神が生まれ変わって、阪神が優勝して、日本のプロ野球が変わった。彼は阪神を勝利に拘るチームに変えたと思う。
彼の考え方や思想をそのまま表現しているのが彼の本。「逆風を切って走れ」
彼は教員免許を持っている。その所為かどこか説教臭いけど。その臭さこそ彼がひたむきに努力した結果だというのが分かるので、とても素直に彼の言葉が心に染み渡る。
彼の行動は7つの習慣の「影響の輪」そのものだ。彼は、先輩の行動を指摘するより、自分がひたむきに努力することで周りを変えていった。「セカイを変えるより、自分を変えること」にフォーカスし、「影響の輪」を広げていった。
赤星の練習スタイルは「質」も「量」大事にするが、「目的」を大事にするスタイル。
素振りはあくまでも”予習”の一つの形であって、本番の試験ではありません。素振りをして仲間と競い合い、自分を追い込む手段だとしてはも、目的ではないんです。それでも、練習に激しく打ち込む人ほど、何のためにその練習をやっているのかという目的を見失いがちです。
(略)
みんなが50本打ち終わったところを、自分は100本打ちました、と。オレは人の倍打ったからオレの方がすごいんだと言う自己満足。そこで止まってしまうのは、絶対に良くないと思います。
(略)
量をしっかりやった上で、その上に自分が置かれている状況やレベルによて練習のやり方もしっかり考えていかなければなりません。
(略)
だから、量を追いかければ成果に表れるかと言ったらそうでもないし、質を追って結果が出なかった、それはやっぱり量が足りないんだろうと考えなければいけない。だからこそ、練習するときには、いろいろなことを考えて方法を練りその上で集中してやり抜き、しかも結果をしっかり見極めなくてはいけないんです。
赤星はスポーツ選手に向けて語りかける、が、受験生にもおなじことです。僕は受験生にこそ読むべきだと感じました。数学の問題集を沢山解いてない、模試で良い点を取れなかった。そんなことで悩むなと。ひたすら英単語を覚えるのも大事。だけど、やりすぎて疲れてしまう人が多すぎる。どうすれば続くのか。継続できるには?どこまでやれば今日は終わり?そんなことを見えてない人が多いんだよね。赤星の考え方は受験生にも、プログラマにも通じる。
いつも新しい技術、言語、ライブラリが出る。使わなければと焦って飛びつくが、クソボールだったりする。ストライクな技術を勉強すれば簡単だったのに、目的を見失って勉強し、遠回りしてたりする。なぜその技術なのか、なぜ勉強・作業をしているのか、それは何のための練習か?その目的を見失いがちになるなと赤星さんは教えてくれる。カッコイイです。
赤星さんの考えを僕なりに一言にまとめました
「いい練習」と「いい準備」は違う。その違いは、目的を持つことにある。
赤星さんは、目的意識もって戦い続けた。赤星さんは逆風を逆風きって頑張ってた。もう一度、グラウンドに立って欲しい。
逆風を切って走れ 小さな僕に出来ること
第一章 強い気持ちで走る
- 少年達に待っていたドラマ
- 負けからこそ学べることがある
- 自分に負けない強い気持ちを持つことが大事
- 後悔しないためには中途半端にやらないこと
- 失敗に強い人が力を発揮できる
- どん底を経験して初めて知ったプレッシャー
- やるべきコトをやり通せば光が見えてくる
- プロにプレッシャーは付物
- 挫折は早く経験して、そこから学べばいい
- 「僕がレッドスター・ベースボールクラブで学んだこと」①
- 「僕がレッドスター・ベースボールクラブで学んだこと」②
考えて走る
- 目標達成は意識の持ち方市大
- 失敗を乗り越えてこそ自信につながる
- 勇気と自信を持つためには”研究”も必要
- 自分を知ることで成長できる
- 練習は”量”も”質”も大事
- 目標はあらかじめ高く設定しておく
- ”がむしゃら”だけではなく頭も働かせよう
- いつも良いイメージを思い描く
- 「良い練習」と「良い準備」は違う
- 「僕がレッドスター・ベースボールクラブで学んだこと」③
仲間と走る
- 尊敬する先輩に思わず起こった
- 意見を言い合えるのが本当のチームプレー
- プロの世界でチームメイトは”仲良し友達”ではない
- なんで、とことんやらないんだ
- 自分が行動で示すことでみんなの意識が変わった
- いつだって仲間が力を押し上げてくれる
- 「僕がレッドスター・ベースボールクラブで学んだこと」④
120%の努力で走る
- 何をやれば楽しいのか付かなかった時代
- 相手に失礼な余計な優しさとは
- やるべきことが分かると本気の自分が出てくる
- ”厳しさ”ではなく、”自分”に負けるのは悔しい
- 「小さいから無理」という観念をひっくり返したい
- 小さい体が広げた大きな可能性
- 努力する能力も自分次第で伸びる。
- 「僕がレッドスター・ベースボールクラブで学んだこと」⑤
感謝の気持ちで走る
- 初めて買って貰ったグローブ
- 親孝行はいくらしてもまだ足りない
- 感謝の気持ちがあればモノも大事に出来る。
- 人とのつながりを大切にしておきたい
- 人に喜ばれることは自分の喜びでもある
- みんなの佐瀬が会ってこそ
- 好きなことだから結果を残せている
- 野球の地下柄結んだ素晴らしいつながり
- 「僕がレッドスター・ベースボールクラブで学んだこと」⑥
夢の向こうまで走り続ける
- 中学生野球チームを作ったきっかけ
- 元気の良い挨拶は誰でも気持ちが良い
- 一人の社会人になったときに活きてくること
- 教えることは教わることでもある
- 考えながら教えると自分にも発見がある
- 子供にしか教えられないこと
- 自分の限界を設定してないか
- 夢は自信を持って語ろう
- 夢に到達した以上、夢を与え続けたい
- 夢を越えて
レッドスター・ベースボールクラブのみんなへ−あとがきにかえてー
最後に
最後までやるべき事をやり通すこと。それが自信になる。緊張しない。 甘えたり妥協したりそういう記憶が本番で頭をよぎり不安になる。 だから目標を立てたらやり遂げること。
自分に負けるのが一番悔しいし、自信を失う。北島康介も同じようなことを言っている。そして赤星選手も同じ事を言っている。目標をやり遂げろと。