速いか遅いかより、扱いやすいか。
なんかね、ファイル・システムのパフォーマンス比較でイキってるエントリがまた増えてたので書こうと思ったの。
以前ね、パフォーマンスを見てXFSが良さそうと思って勇んで活用したが、XFSは拡大縮小が出来なかった。
xfs Shrinking does not support (2019)
私もつかってみたがXFSは縮小が出来なかった。
なので、パーティションを作り直すとなると、どこかにRsync/xfsdumpして取り出すしかない。ちょっと不便なんですよ。
そのうち作られるだろうけど、まだまともに動く縮小機能はない。
なにより、XFSのファイルシステムは電源断で何度もぶっ壊れた経験がある。個人的な経験ですけどね。高い信頼は望むファイルシステムではないと感じる。
brfs は fsck や df が使えない。swap も難あり
使えないというわけではないが、btrfs check や btrfs df で扱う。通常のコマンドでは使えない。つまり、起動時にfsck とか出来ないってことよ。
最近では、改善されたけど以前のbtrfs はSwapファイルが作れないんですよね。改善されたけど、swapファイル作成は不便なままなんですよ。
LVMはいらないの?
xfs+ lvmやext4 + lvmのときの速度は?
btrfsならlvm同等機能あるからlvm付きで比較したほうがよくない?
ext4 は5%を税金として持っていく。
ext4 は容量の5%を予約ブロック(システム安定のため)に確保します。安定化のための税金みたいなものです。
8TBのディスクの5%ってかなりのサイズですよ。
比較するならちゃんと予約ブロックにも言及してほしいですよね。
本当にパフォーマンスが選択理由でいいの?
比較するって本当の、書き込み・読み込み速度でいいの?
っていうか、その書き込み・読み込み速度ってHDDパフォーマンスのどれくらいまで出てるの?
っていか、そのR/W速度は、SSDに変えたら上限までいくの?どうなるの?もしRAM-FSなら?
っていうか、そのR/Wってシーケンシャルなの?ブロックサイズは?
っていうか、そのR/Wはバッファどうなってるの?メモリキャッシュがあるときはどうなるの?
っていうか、極小ファイルを大量に書く場合と、巨大ファイルを更新するときは?
っていうか、透過圧縮した場合は?pci/sataの速度より速くなる?
などと考えたら、キリがないです。
ファイルシステム選択で必要な比較は、速度だけでいいんでしょうか。
速度ならまずメモリサイズを気にした方がいいし、Write backやcommit のマウントオプションだったり、圧縮性能・暗号化の有無・重複排除・安定性・可搬性だったりしませんか?
linuxファイルシステムを比較してみたって記事に速度測定のパフォーマンスしか出てこないのってなんだかなって気分になる。