PCやネットに詳しいと分かると、すぐコピー品の話を持ちかけてくる人がいる。あれいやなんだよね。
マジコンって『寄生虫』ですよね。宿主を殺したら意味ないじゃん。
別にね、マジコンを否定しないよ。コピーするヒトはいなくならないから。
でもね、寄生虫は寄生虫らしく、アングラに潜っておくべきだと思うんだ。人目につかないところ、一般人の目につかないところでひっそりと暮らしていればいいと思うんだ。
それがね、任天堂っていう宿主の生存を危うくしたり、任天堂に目の余る行為に出ると、『抗生物質』打たれて殺菌されるのは当たり前だと。任天堂ってのはDSが売れて儲かって、ソフトは売れなくても売れてもどっちでも儲かって、さらにグッズで儲かるという錬金術だけどさ。任天堂の中の人には業界を守る責任と義務も在るわけですしね。
マジコン使ってもいいと思うんだ。金が無くて時間があるヤツは、金があっても時間がないヒトのために、時間を使って沢山のゲームをやって、『これがくそゲー』って評価すればいいし。金があって時間がないヒトは『良ゲー』だけを買えるわけでそ。
その昔は、ゲーム雑誌とかあってゲームレビューとかしてた。でも広告主には逆らえないから、提灯記事ばっかりで面白さでなく『話題のゲーム』だから高得点にするじゃん。それってWEBの時代には成立しないよね。一応、WEB口コミの世界なんだし。口コミ評価の「オナニー記事」という、排泄物を社会に還元するなら、『寄生虫』にも存在意義はあるとおもう。
任天堂やゲームソフト会社は、コンピュータを使って開発をするわけ。そのコンピュータは任天堂の発明じゃないし。既存の発明の上に成り立ってるわけ。子飼さんが【無記名の善意】と呼んでいた、人類の知恵と善意の結晶のコンピュータでソフト開発してるわけ。UNIXの資産だってオープンソフトウェアだって使うだろうし。Windowsだって使うだろうし。電子デバイスだって使うわけだ。
任天堂は、ゲーム業界の方をだけ向いてる気がしませんか。コンピュータ社会への【貢献】と【愛】が足りないと思うんだ。だからちょっとくらい痛い目を見てもイイかなぁとか思うけど。
でも、宿主を殺す理由にはならないし。寄生虫が宿主に栄養くれっって自己正当化するのは変だと思うな。
BSDコミュがOpenSSH作って世界を便利にした。それと同じ事がマジコンに起こるかな。BSDコミュは自由で在ることを何より大事にする。マジコンが開発の自由だとしたら、それはタッチペン付き携帯型ゲーム機をオープンソフトウェアやオープンソースハードウェアで作ってしまうことだろう。その権利は誰にも止められないし、作るのは自由だし。
今回任天堂法務部は、任天堂は「【寄生虫】が宿主の栄養を吸い過ぎだから、抗生物質で駆逐することを司法的にも認めろ。」といってると思うな。寄生虫の存在を否定してないさ。でも寄生虫には寄生虫の自覚ぐらいはほしいな。
お金使ってるから偉いとか、買わないから見下すってのも了見が狭い。正しいことや正義は立場が変われば通じないことを自覚が足りない。著作物を大事に扱うヒトなら中古ショップに売るようなことはしないよね。お金と時間を使って遊ぶんだから、キャバクラに金使うんとあまり買わないさ。金を使う価値への価値観が違うだけ。ゲームで遊んでること自体が軽蔑のまなざしになる事すらあるしねぇ。お金をかけたことが善悪の基準ってのはゆとり発想だと思うな。
勢いあまってエントリ書いたけど、増田にするべきだった。今は後悔している。
お客ではありません(追記）
そのようなヒトは、私たちのお客様ではありません。
いつだったか、ジュンク堂の大阪本店の中の人と話をしました。福嶋 聡さんは、著書およびブログの中で書店のお客さまの定義を語っていました。ジュンク堂はまれに見る巨大書店で机もある。そこで、メモを取ったり、勉強したりするヒトがいたときには、断固たる対応をするという。大阪なので、ややこしい客もいる。
店内ディスプレイで「万引きは通報します」とはPOPにしない。それは全ての客を疑う行為であり、書店として、快適な【場】で無くなってしまうからだそうだ*1。僕は任天堂は優良顧客とイイ関係を結びたいのだとおもう。ゲームを提供して遊んでくれる。楽しんでくれる。そのようなヒトとオトナの関係を作っていきたいのだと理解している。任天堂もゲーマーもオトナになってほしいと僕は思う。
マジコン規制を喜んでトップ記事にするマスコミとかITメディアニュースサイトにはオトナの自覚が足りないと思うんだ。大人なんだからシカトするなり、小さく事実だけ扱えばいいのに。ヤフオクのチャートまで出して。記事にして騒いで。情けない。
僕が怖いのは、マスコミに煽られて【ソフトコピーは全部規制】とかウッカリな法律通しちゃいそうな政治家の方々だったりします。
*1:http://www.jimbunshoin.co.jp/rmj/crmaf2001.htm
