ネットワーク運用・管理五輪書「壱：地の巻」Sambaファイルサーバー (2) Sambaのインストール／初期設定

の第二章

Sambaのインストール／初期設定

Sambaのプロセス

プロセス名	機能
smbd	ファイル共有、その他Samba機能の大半
nmbd	名前解決,WINSサーバー、ブラウジング機能
winbindd	winbind 機能

Sambaの使用ポート

待ち受け	接続もと	用途
137/udp	137/udp	名前解決、ブラウンジグ
138/udp	138/udp	名前解決、ドメインログオン
139/tcp	Hi/tcp	ブラウジング、ファイル共有
445/tcp	Hi/tcp	Directo Hosting SMB samba2.2移行とWin2k移行のマシンが共有するとき139の代りに使う

smb.conf のファイル構造

[セクション]
	パラメタ名=値  # " = "前後のスペースは無視 #はコメント

smb.confの全体を俯瞰

[global]            #
	パラメタ名=値   #	global セクションは、Samba全体
	パラメタ名=値   #
	パラメタ名=値   #
	(ry             #
[homes]             #
	パラメタ名=値   #   homesは特殊セクション(不要なら消して大丈夫)
	パラメタ名=値   #    /home/$USERSNAME/ を共有する （本人のものだけ）
	(ry             #
[printers]          #   printersは特殊セクション(不要なら消して大丈夫)
	パラメタ名=値   #    プリンタを共有する
	パラメタ名=値   #
	(ry             #
[共有セクション]    #
	パラメタ名=値   #
	(ry             #
[共有セクション]    #
	(ry             #
(ry                 #

global セクションの基本設定

文字コードに関する設定

display charset   # samba3.0からは設定不要
unix charst=utf-8 # 日本語ファイル名のcharset を入れる

workgroup

workgroup = WORKGROUP #

ネットワークコンピュータに表示されるディレクトリ
基本的にwindows機と同じ。

ファイルセクションの基本設定

基本

• path
• writable
• comment

writableとread only

writable = yesは read only = no と等価で、どちらでも同じ。

ホームディレクトリの一括共有

homesセクションを使う

[homes]
	設定

複数ユーザーでファイルを共有する (*重要)

ファイルの読込設定は簡単、複数人で共有するのは面倒。書き込み権限問題でSamba共有を挫折する人多い。

シンプルで汎用的な設定でで。簡単なのは force groupを使う方法。

例　：グループが書き込めるディレクトリを作る

mkdir /var/samba/demachi
groupadd demachi
chgrp demachi /var/samba/demachi
chmod g+w /var/samba/demachi

Samba側がグループで書き込むように設定する。

[demachi_share]
    path = /var/samba/demachi
    writable = yes
    create mask = 764
    directory mask = 755
    force group = demachi
    valid user = @demachi

このやりかたは玄箱/LinkstationなどNASでも使っている

Sambaのユーザー管理

• SambaはSambaで保存したパスワードを使う
• UNIXのパスワードは無視される。Sambaだけ利用なら未設定でもいい
• Sambaユーザーを作成するには pdbedit -a を使う
• Sambaユーザーの作成時点でUNIXユーザーが存在してなくてはいけない
• パスワード変更はsmbpasswdコマンド（UNIXのパスワード変更と同期することも可能）

だれでもアクセス可能な共有

ゲスト機能を使う

[global]
    map to guest = never #ゲスト無効　初期状態から変更↓
    map to gest = bad user #ゲスト有効
[share]
    gesut ok = yes #セクション毎にgesut ok を設定する