「緊急地震速報」と、「自治体の緊急エリアメール」、システム的には別物であり通知音も全く異なる別物であるのに、iOSでは同一の設定でしか制御できないのも困りものです。
緊急地震速報・緊急エリアメールを通知を消さずに、音だけ消す。
iOSでは、通知から音を消すことができます。
「設定 → 通知 → 一番下へスクロール」そして、緊急速報の通知から、サウンドを消すことができます。
緊急エリアメールの通知を消す。
当然ですが、通知そのものを消すことができます。
「設定 → 通知 → 最下部へスクロール」そして、緊急通知そのものを消すことができます。
ずっと懸念していた。
地方自治体に「緊急エリアメール」を運用させると「オオカミ少年」になるんじゃないかとずっと懸念していた。
この頃から、大雨が降るだけで、「注意報的」に連絡するようになっていて、私の場合15キロ離れた別河川地域でも、洪水避難の注意報の通知が出るようになっていて、ずっと懸念していた。2017年ころから懸念していました。
地方自治体による、「緊急エリアメール」も、銀行の重要なお知らせ的な、濫用と過剰通知を感じる。
— takuya@osaka(令和最新版) (@takuya_1st) October 25, 2017
お役所に緊急通知権限持たせると濫用と誤用が出まくっちゃうぞ、と言ってたそのままの結果になりつつある
— takuya@osaka(令和最新版) (@takuya_1st) February 20, 2019
このときツイートしているのは、「洪水避難」の「エリアメール」です。しかし15キロ離れた別河川の流域についての注意報でした。それが数日で十数回の通知でした。緊急とはなんなのでしょうか。
そして、避難訓練などといって強制送信するようになり、私は我慢の限界でした。
懸念が現実に。一晩で418回
やはり、起きてしまった、通知地獄。
このうち神奈川県は異常な回数の緊急速報エリアメールを送信。1回だけでも大音量が鳴る緊急速報ですが、深夜に大量に送信。横浜だけで12回、沿岸部だけではなく内陸部にまで送信しており、418回送信されていることがわかります。これについてSNS上では苦情や批判、怒りの声が多数投稿されています。 https://smhn.info/202201-etws-kanagawa
最終的に、一晩で600回超える通知が確認されています。
今後、見直されるとは思いますが。「安全」のためという大義名分のために、また「責任回避」のために、今後もずっと乱用・誤用されることでしょう。
危険と安全の線引の難しさ
「津波」の危険性は、沿岸部で就寝時にあります。地震による揺れがなくても波にさらわれる恐れがあります。
しかし、日常生活を営んでいる場合、邪魔でしかありません。スマホの通知ではなく、沿岸のスピーカーなどでやるべきでしょう。
「洪水」の危険性は、大雨のあとに時間差にあります。豪雨がなくても「堤防決壊」による洪水の恐れがあります。堤防決壊が就寝時に起きたら目も当てられませんが、逃げ遅れる程に切羽詰まる前に、予想可能なのではないでしょうか。
「地震速報」は、本当に命に関わるのでオンにしておきたいところですが、都会にいると周囲の誰かのケータイが鳴るので、周囲の携帯の方が通知が早いことすらあります。
津波・洪水はともに、「浸水危険区域」で海抜と堤防強度から予測されています。めたらやったら出すものではないと思います。
緊急地震速報が、端末の「GPS」情報を用いて「細やか」な通知をできるようになるまで、通知は狼少年になる運命なのです。
安全のためという正義のために、私は日常生活が脅かされることを望みません。
「緊急地震速報」と、「自治体の緊急エリアメール」が同一に運用されていることが我慢なりません。システム的には別物であり通知音も全く異なる別物であるのに、iOSでは同一の設定でしか制御できないのも困りものです。
御用が誤用にならないように
御役所の要件による御用通知が、誤用・濫用にならないよう、十分に気をつけて運用してほしい。
通知をオフにしなくても良いよう、緊急エリアメールの適切な運用を切実に望みます。