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知識はカップより、マグでゆっくり頂きます。 takuya_1stのブログ

習慣に早くから配慮した者は、 おそらく人生の実りも大きい。

「産む機械」って失言?

 産む機械のビデオを見た。「産む機械といっちゃぁ、ナンですが。子供を産む人の人口は決まっているわけです。。。」的な発言。発言が差別かどうか?考えれば分かる。正常な判断力を持っていれば分かる。正直言えば、そんな事で、国会をボイコットしたり、勢いづく野党の方が信用できない。識者には「発言は確かに不適切な喩えだ。」って前置きする人も多い。でもソレって、テレビの影響を多分に受けてるよ。厚生労働相と自分は違うよ、差別じゃないですよと前置きで言い訳でしてるわけで。ズルイ。


 そりゃね、「女性なんて所詮産む機械で子供産んで育て居てれば良いんですよ。SEXだけの機械です。」って言えば差別。間違いなく差別。実際はそんな発言じゃないし。「女性蔑視だ女性蔑視だ」の報道は要らぬ心配をさせるから女性に失礼だし、揚げ足取られた厚生相にも失礼だし、無責任な報道は視聴者にも失礼だ。


 この発言の真意を理解せずに、ニュースを元に厚生労働相批判する社民党党首を見てて悲しくなる。自分は報道に流されるだけの素人です。って公言してるも同じじゃないか。同じく批判してる民衆党代表は、私たちは揚げ足取りをしてでも政権が欲しいんです。って言ってるも同じじゃないか。


 「日本の総人口はコレから20年で3億人になります〜」という見通しが立たない。当たり前じゃないか。コレは大事なことで、税収の見通し、高速道路の交通量増加見通しなどあらゆる見通しを厳しく計算しなくちゃイケない。それだけのことだろう?


 問題は、日本が「女性が安心して子供を産める社会」かどうか。なんであって「産む機械」かどうかなんて揚げ足取りは要らない。野党第一党がこの程度じゃ自民党に政権運営を続けてもらうしかないよ。


 日頃から、産む機械だと蔑視しているからあぁ言う発言になる?稚拙な批判だよね。物事には多面性があって、全てを一つの定規(女性蔑視)で測ろうとする方が無理なんだよ。「子供を産む」というのは人間の本質であり、私たちは遺伝子によって作られた機械(乗り物)でしかない。と考えた方が生物は理解しやすいんだぞ。*1生命の本質と、人間の理性とを、同じ土俵で競わせる方が詭弁だ。reproducion*2にフォーカスを当て、生命・動物をハズして言葉を選別したら機械しか残らないじゃないか。動物を比喩に「母ネズミの数は決まっている」と言わなかったから上出来じゃん。


 批判するなら、「機械と動物以外で適切な比喩」は何であるべきかをちゃんと提示しないとね。あの文脈で他の選択肢は無いと思うけど。仮に厚生労働相が「子供を産む女性の数の上限は決まっている」と発言してても、マスコミ&野党は噛付いたんじゃない?「女性は産むだけが能力じゃない」と。この発言の本質以外に過敏反応する方がおかしい。


 TVや新聞を鵜呑みにして自分の頭で考えて判断しない。認識力と判断力の欠如が怖い。人間は考える葦じゃないのか?人の結論をそのまま自分の考えとして流用する安直さや、TVを素直に信じてしまう純粋さが怖い。自分を疑い、常にWHY?と自問自答を続けるべきだよね。厚生労働相の発言内容を理解できずに、「産む機械=差別」と自己流解釈した記者の脳味噌と、その記事にOKを出す編集デスクの脳味噌の方がずーーーーーーーっと怖いよね?

*1:リチャード・ドーキンス 利己的な遺伝子。生命は遺伝子を何世代にもわたってバトンしていく。もちろん遺伝子は設計図なのだが、遺伝子を擬人化して私たちを機械(乗り物)と考えた方が、遺伝と進化は理解しやすいという。進化の解説書。あくまで擬人化なのですが、誤解されていることが多い

*2:reproduction=子供を産み育てる